2011,03,08, Tuesday
2年前にASUS EeePC 1000Hを100円で買う代償に契約したイーモバイルですが、先般やっと2年縛りの年季が明け、晴れて自由の身となりました。
@nifty からは、契約料なし/ポケットWiFi無料/1年間月額基本料0円の従量制、という内容のWiMAX新規加入キャンペーンのオファーが来るし、このさいイーモバイルは解約か、とも考えていた矢先・・・ 知人から、WiFiテザリングをサポートしたスマートフォン「Pocket WiFi S」の登場を教えられ、リアクションバイトしてしまいました。 いやぁ、世の中でこれだけスマートフォンがもてはやされる理由が判りました。 出先でPCのメールを(ノートPCに依らずとも)送受信できるわ、「PCサイトビューアーの利用は別料金」なんてケチ臭いこと言われずにウェブサイト見られるわ・・・ 一番たまげたのは、Google マップの経路探索では、探索結果でナビゲーションすることができること。 GPS機能を使って、Pocket WiFi S が立派なカーナビゲーションに変身するのです。 そんな便利なイーモバのPocket WiFi Sですが、ひとつ腑に落ちないことがありました。 ESSIDステルスを効かせた自宅の無線LAN環境下では、ネットワークに接続できないのです。 3G接続は完全パケット定額制を選択したので「WiFi接続できるときはWiFi優先で」ってことにあまり執着はありませんが、でも繋がるはずの自宅無線LANに繋がらないのはキモチ悪い。 そこで色々と試行錯誤しました。 取り敢えず、結論だけ読みたい方は、コチラ 圧倒的に参考になったのは、このサイト。 つい先日、上の娘の進学祝にiPod touchを買ってあげたんだけど、そのiPod touchでまったく同じ現象に遭遇したのです。 そのシューティング方法が当該サイトに解説されていて、娘のiPod touchの場合もその方法で完全解決したのでした。 わきたの手柄ではないので、その手法をY's Blogで詳説することはしません。 iPod touchの同様の現象についてのトラブルシューティングは、前述のリンクを参照してください。 ここでは、イーモバイルPocket WiFi S(S31HW)における当該の現象を、わきたが解決した方法について、報告します。 あとから冷静に考えて整理すると、わきたがPocket WiFi S(S31HW)にWiFi接続設定を行った手順は、下記のとおりです。
SSIDやWEPキーなどは一般に冗長な文字列が設定されているので、これをPocket WiFi Sで手入力するのは大変面倒。 そこで、せめてSSIDだけでも手入力しなくて良いように、無線ルータのESSIDステルスを一時的に解除して、ぶら下がる無線LAN子機からルータのSSIDがブラウズ可能な状態にする [メニュー]-[設定]-[無線とネットワーク]-[Wi-Fi設定]でブラウズされる自宅無線LANをタップして、セキュリティ種別やWEPキーなど必要事項を設定 前項で無線LANに接続できたことを確認後、無線ルータを元通りESSIDステルス状態に戻す この操作後、一旦は接続が確認できた無線LANに切断されてしまい、再び接続することができなくなってしまうのです。 イーモバのサポセンによれば、この接続不可な状態には2通りあって、自動再接続はできないが手動でSSID・WEPキーなどを再度設定すれば再接続できるケースと、手動で再設定しても接続できず、再接続するためにはESSIDステルスを解除しなくてはならないケースとがある。 両者の違いは無線ルータと本機との相性であり、それが本機の仕様、だそうです。 ちなみにわきたの場合は後者でした。 えーと、わきたはそんな戯言を鵜呑みにするほどおバカではないので、「本当にルータとの相性なのか? ならば判っている範囲で良いからルータ機種と起きる現象との対応表を開示してみろ」と小一時間問い詰めたところ、このサポセン君、ルータにより起きる現象が違うという確認はしていない、現在のところ原因は不明だ、ということを白状したのです。 ったく、それを「仕様だ」などと言うから、こっちも意固地になるんだ。 最初から原因不明の不具合と言えば、それ以上は責めん! これ以上サポセン君に食い下がっても必要な情報は得られないので、自助努力を開始することにした訳です。 この時点で、前述した娘のiPod touchでも同様の現象に見舞われており、ネット上の情報量で言えばそちらの方が圧倒的に多いのでまずそちらを、と思ってググったところ、前述のサイトが見つかったという訳。 そして、それにヒントを得て、Pocket Wifi Sでも同様の処置を試したところ、見事に解決したのです。 起こっていることを推定すると、下記のようになります。 Pocket WiFi S 内部では、
これらのことにより、一度ESSIDステルスが解除された無線LANに接続すると、そのSSIDへの接続は「ステルスなしの接続」として履歴に残り、この情報だけは、その後に同一SSIDを持ちその他の設定の異なる接続が行われたとしても上書きされない。 そして「ステルスなしの接続」は「ステルスありの接続」とは別物として扱われるので、この状態では、2度と再びESSIDステルスが有効な同一SSIDの無線LANに接続できない、ということになるようなのです。 要するに、「最初から『本番で接続する状態で』接続する」ことが必要です。 常態としてESSIDステルスな環境で運用する無線LANであれば、手入力の煩わしさを厭わずに、Pocket WiFi Sを最初に接続するときからESSIDステルスを有効にしておかなくてはなりません。 ※※※ これ以降記述されている内容の効果を、わきたとY's Blogは何ら保証するものではありません。 不可逆的な損害を誘発する可能性もありますので、実行は個人の責任において行ってください ※※※ で、こうなってしまったらどうするか? - 接続履歴を消去して、「最初から『本番で接続する状態で』接続する」をやり直すのです。 接続履歴を消去するには、端末をリセットする必要があります。 iPod touchであれば、ネットワーク設定だけをリセットすることができるのですが、このPocket WiFi Sでは、それができません。 端末リセットするしか、履歴消去する方法がないのです。 端末リセットすると、アプリ毎の設定がすべてクリアされるのみならず、マーケットでダウンロード&インストールしたS/Wもすべて消去されます。 有料アプリであればマーケットのダウンロード履歴に残っており、これを参照して無料で再D/L&インストールすることができますが、フリーなアプリだと履歴が残りません。 自分の記憶を頼りに、再D/L&インストールすることになります。 また、すでにマーケットでの公開が終了したアプリは、再びD/Lすることができません。 D/L・インストール済みアプリのリストを作り、その他の設定も記録すべきものがあればメモなどしておきます。 そして、[メニュー]-[設定]-[プライバシー]-[データの初期化]-[携帯電話をリセット]-[すべて消去]で、端末リセットを実行。 これで、接続履歴がすべて消去されます。 そして、アプリを再D/L&インストール、すべての設定を復旧するなどしたあと、ESSIDステルスを有効にした状態の無線LANに手動設定で接続する。 これで、この無線LAN環境への自動再接続が可能となります。 ※ 2011.03.25 の追記 どうしても「端末リセットしたくない」という場合には、無線ルータ側でSSIDを変更するという方法でも良さそうです。 SSIDが異なれば別の接続として履歴に新規追加されるので、新たなSSIDでESSIDステルス有効状態で接続させればそれが新たな履歴として記憶される、と推察できます(わきたは確認していません)。 但しこの場合には、この無線ルータにぶら下がる全ての無線LAN子機について、接続情報を変更しなくてはなりません。
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| サーバ・Linux::ネットワーク | 10:14 PM | comments (0) | trackback (0) | |
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