2011,07,22, Friday
前の記事で、タンクトップに短パンという軽装で船釣りに臨んだことを書きました(加えて履物は crocs)。 本当は、先端が鋭利な釣り針や重い鉛の錘が付いた仕掛けを扱うこのレジャーでは、身体を保護するためにできるだけ肌を露出させない服装(サングラスと帽子も)が奨励されるのですが、まぁ夏だし、「漁師」で「船乗り」だし ・・・ お陰でわきたは現在、猛烈に脱皮中 ・・・
しかし、どんなに軽装であったとしても、釣行するうえでこれだけは外せない重要な装備があります。 ライフベスト(救命胴衣)です。 わきたを含め、一般に小型船舶免許保持者は、水の危険から身を守ることに関してはストイックです。 「着ると動き難い」「見た目がチョット・・・」なライフベストをきちんと着けたり、そもそもライフベストなんてものを自前で持っている、というようなことをとおして、自分が船舶免許を持ってることをアピールしたいって気持ちがあることも否定はしません。 でも、そんなスノッブな動機からだけでなく、わきたに「ライフベスト着用は MUST」と肝に命じさせた2つの事件がありました。 まだ2人の娘が小さかったころ、夏休みには福島県裏磐梯の桧原湖畔で、家族4人でキャンプするのが恒例となっていました。 桧原湖はスモールマウスバスのメッカで、わきたにとっては、スモールマウスバスフィッシングと家族サービスを兼ねたキャンプです。 ある年のキャンピング、すっかり日も落ちて夕食のバーベキューもひと段落した頃、突然、赤色回転灯とサーチライトを光らせ、サイレンと爆音を響かせながら、1機のヘリコプターが林の向こうに着陸していったのです。 何が起こったのか、そのときは判りませんでした。 翌日読んだ地元紙によれば、桧原湖にすぐ隣接する小野川湖で「親子3人(夫婦とその小さい息子さん)が手漕ぎボートにのって湖上で遊んでいたところこのお子さんが湖に転落し、それを助けようと飛び込んだ父親とともに、行方がわからなくなった。 捜索を続けたところ、夜になってこの2人が発見され、病院に搬送されたものの・・・<以下、割愛>」ということだったのです。 不明者発見の報を受けて飛来した、病院に搬送するためのヘリだったのでしょう。 小野川湖は隣の桧原湖と同じく、水の澄んだ静かな湖。 湖水に転落したとしても、ライフベストさえ着けていれば、溺れることなどなかったはずです。 もうひとつは、これもわきたがまだバスフィッシングに心血を注いでいた頃、ある年のGWに、河口湖へマイボートで単独釣行したときの話です。 お恥ずかしい話ですが、ひょんなことが原因で、わきたは右舷に落水してしまったんです。 富士五湖地方はGWといってもまだ湖上は寒い。 わきたも厚手のシャツにフリースのプルオーバー、コーデュロイのパンツに靴はニーブーツ(膝高長靴)という完全冬装備でした。 この格好で水中に放り出されたのです。 まぁ、全く泳げませんでしたね、この格好では。 わきたは泳ぎが超ヘタですが、おそらく競泳の北島康介だってムリでしょう。 すぐボートに這い上がれば良いじゃないか、と思うかもしれませんが、FRPバスボートは見た目以上に喫水面からデッキまでが高くて、水をたっぷり吸った衣服を着た状態ではよじ上るなんてとてもできない。 デッキの縁につかまってるのがやっとです。 もしこのときライフベストを着けていなかったら、と思うとゾッとします。 わきたは確実に溺死していたでしょう。 こんな2つの事件があって、わきたは釣行するときは必ずライフベストを着用しています。 船釣りのみならず、防波堤などからのいわゆる「陸(おか)っぱり」のときも、着けてます。 落水の危険はありますから。 もちろん同行する家族(おもに下の娘)にも強制です。 この季節、水の事故が毎日のように伝えられます。 泳いでいて溺れるのなら諦めもつきますが、そもそも水に入るつもりもないのに落水して水の事故、なんてバカバカしいことにならないよう、釣りに限らず水辺遊びの際にはライフベストを必ず着用しましょう。 わきたより皆さまに、衷心より御願い申し上げます。 |
コメント
コメントする
|
この記事のトラックバックURL
http://blog.wakita.cc/tb.php/53
トラックバック
女性2名が病院に搬送されたものの死亡、2歳男児を含む他3名が行方不明。 他に5名が重軽傷だそうです。
この事故、運航会社社長によれば「船頭の操船ミス」によるものであ
| Y's Blog | 2011/08/18 02:22 PM |
|